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ものがたり

「1/4の奇跡~本当のことだから~」から「光彩~ひかり~の奇跡」へ

ありがとう ~あふれる感謝が生んだもうひとつの奇跡~

映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」の撮影中、講演会で雪絵ちゃんの詩「ありがとう」と出会ったある女性がいました。 
2006年6月11日、かっこちゃんこと山元加津子さんの講演会に参加していた心理カラーセラピストの寺田のり子さん。

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「光彩~ひかり~の奇跡」のはじまり

「自分が何をしたというのだろう」

寺田のり子さんはさまざまな苦難を努力で乗り越え、大成功していました。 心理カラーセラピストとして年間200回の講演をこなす多忙な日々を送っていました。しかし彼女をガンが襲い、「人を癒すこと」をテーマに、夫である画家の天使河原紫翠(てしかわらひすい)さんと共にヒーリングアートを製作する道を選びました。

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どうすればもっと人を深く癒せるかを追求しながら、癌を克服し、生きてきました。
そんなのり子さんを糖尿病が襲います。

合併症により右目を失明し、宣告された余命はあと5年……。

苦悩の中、年月は過ぎていき、残された命は1年半になり、左目も弱視となり、足も不自由になり、体調も悪化、苦悩し、生きる希望も気力も失いかけていました。

「なんで見えんようになったん。なんで歩けんようになったん」

自分を責める言葉が出ました。
そんなある時、かっこちゃんの講演会へ、天使河原紫翠(てしかわらひすい)さんと参加しました。

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運命を大きく変えた「ありがとう」

2006年6月11日、かっこちゃんの講演会に参加し、難病で亡くなった少女・雪絵ちゃんの話をきき、雪絵ちゃんが生前に残した詩「ありがとう」と出会いました。

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かっこちゃんの朗読を聞いているうちに…

「ごめんなさい」

そんな思いがあふれ出しました。
 
彼女は人生の多くを努力して切り開き、頑張り続けて、成功してきました。
しかし、病気の自分を自分自身がいじめていたと気付きました。

努力して切り開いてきた人生。
人を癒すために、身体に鞭を打ち、ひたすら頑張り続けてきた自分。
でも、私は自分に感謝したことがなかった……。

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今の自分に感謝する事、ここからはじめよう。

当時「1/4の奇跡~本当のことだから~」のための撮影で入江富美子監督が講演会に来ておられた寺田のり子さんの様子を撮影されていたのです。

もう1つの奇跡、「光彩~ひかり~の奇跡」が始まりました。

もう1つの奇跡

「お迎えが来たら、それも寿命。 今はただ描き続けたい。」

自分に感謝の気持ちを持てたところから、寺田さんの中に大きな変化が訪れます。
残された命で、 色を使った光の絵を描きたいという欲求が湧き上がってきたのです。

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目が見えなくなり、色がほとんどわからなくなった中で、夫に支えられながら、夢中で描き続けていきます。

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無我夢中で描く絵は、3ヶ月で52点にも及びました。
ありのままの自分を受け入れたつもりでも、時に自分の体にジレンマを持つこともありました。しかし、絵を通して、生かされてる命の尊さに気付かされていきます。

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「お迎えが来たら、それも寿命。 今はただ描き続けたい。」

苦悩の中自らが、見えなくなった目で美しい色をつかみ、「光りの絵」を描く―。

ありのままの自分でいい

今までは心の中の汚い部分は人に見せずに生きてきた。

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泥の中から美しい花を咲かせる蓮の絵を描く内に

「ありのままの自分で良い」

そして、本当の自分

―汚い部分も惨めな部分も全部含めての「ありのまま」で良いのだという事。

この事に気付いた寺田のり子さんに「奇跡」が起こったのです。

その人生の使命の強さとその奇跡を描く、感動のドキュメンタリー。

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